利用者さんおすそ分け合戦に要注意!

お盆が近づいてきました。ありがたいことに今年のお盆中のショートステイの予約がいっぱいです。ですが、職員のみんなは休みがとりたいので、人数がぎりぎりに・・・。なかなか難しいところですね。

お盆になり、利用者さんのところには遠方の家族も顔を見せにきてくれます。そうなると、管理が難しくなるものが利用者さんへのお土産で持ってこられた食べ物類。よほどの食事制限がある方には持ってきてもらうことを遠慮してもらいますが、基本的には自由に食べ物を持ってきてもらっています。利用者本人が管理することは難しいため、職員が預かり冷蔵、冷凍、常温保存の区別。だれのものか名前の記入。賞味期限を管理して、期限までに食べてもらえるようにおやつや食事の時間に出す。などひと手間かかります。

さらに面倒なことは、利用者さん同士の食べ物の交換です。おじいちゃん、おばあちゃんの世代は分け合って食べることが当たり前の世代です。美味しかったらおすそ分け。多かったらおすそ分け。職員の目を盗んでみんなで食べてしまいます。

このおすそ分けが日常化し増長してくると、みんなでおすそ分け合戦です。「あの人に食べ物をもらったから買ってきて」と家族の人にねだったり、「うちは家族が来ないからもらいっぱなしで申し訳ない」と落ち込んだり。おすそ分けの品もどんどん豪華なものに加速していきます。

これを防ぐために、入所前の説明で相談員より家族の方へ食べ物は本人の分だけにすることを話していますが、守り切れる方は少ないですね。現場としては、利用者さん同士の交換はある程度は見守りつつ、度が過ぎてきた利用者さんには本人を含め家族に直接遠慮できるようにお願いしたりします。また、職員へと日ごろの感謝をこめてもってこられる方もいるので、高価なものは個人で受け取らないよう気を付けています。どうしてもという場合は代わりに施設で受け取り、職員全員にいきわたるよう分配します。それだと、やっぱりものたりない利用者さんに、私は普段食べている飴や駄菓子を片手に握れるくらいもらって喜んだ顔を見せてポケットにしまってもらっています。孫におやつをあげる感覚なのでしょうか。笑顔で渡してくれる利用者さんをみると、うれしくなりますね。

相手の喜んだ顔を見たいから、日ごろの感謝を伝えたいからと贈り物をしたいのは人として当たり前にある感情です。その感情を大切に扱いつつも、周りへの影響に配慮するバランスの難しさを感じます。さあ、今年もおすそ分け合戦が横行しないように気を配っていきましょう!!